重3

糖尿病・糖尿病網膜症:障害厚生年金3級(事後重症)が決定(岐阜、名古屋周辺域の実績)

2017/04/28 重3

糖尿病・糖尿病網膜症で障害厚生年金3級が支給決定した岐阜、名古屋周辺域の
方の実績です。

その方(男性)は、大学卒業後就職し、健康診断で糖尿の反応があり、病院に
行きましたが、自覚症状は全くなく、通院を自己中断しました。
10年以上経過し、疲れやすい、喉が渇くなどの症状が出始めたため、病院に
行き、糖尿病と診断され、服薬治療が始まりました。
数年後インスリン治療も始まりました。
糖尿病網膜症の症状も出て、左右の目の出血でレーザー治療などを繰り返しました。

その方より電話をいただき、喫茶店でヒアリングを行いました。
右目は出血で、殆ど視力が無く、遠近感がわからず、業務上遠近感が必要なお仕事で
苦労されていました。
糖尿病と糖尿病網膜症の通院履歴が多く、複雑なため、詳細を把握するのに時間が
かかりました。
初診は25年以上前で、カルテは既に残っておらず、初診証明はとれませんでした。
最初の病院と2回目の病院の間は10年以上開いており、自覚症状もなく、
普通に会社で勤務できていたため、「社会的治癒」を利用しようと考えました。
通院していなかった10年間の会社の元同僚2名に、第三者からの
申立書を書いていただき、10年間元気に会社の仕事を普通にこなしていたこと
の証明をしていただきました。

先日、本人から障害厚生年金3級(事後重症)の支給決定を受け取ったと連絡が
あり、非常に喜んでいただけました。
障害年金請求後、日本年金機構より照会があり、医師に追加の検査数値を提出して
もらうように指示がありました。
その対応などで、結果が出るのに6か月もかかりました。
糖尿病は、平成28年6月1日より、障害認定基準が改正となりました。
改正前の認定基準では、HbA1cおよび空腹時血糖値により認定が行われて
いましたが、改正後は「治療を行ってもなお、血糖コントロールが困難な症状の方」
とされました。
すべて記載すると長くなるため、省略しますが、内因性のインスリン分泌が
枯渇している、等(他もあり)といった厳しい条件が加わりました。
すると、その方は新認定基準にあてはまらないため、糖尿病単独では不支給と
されます。
しかし、糖尿病網膜症については、「眼の障害」の認定要領により認定すると
いうのは、改正によっても変更は無く、その方は眼の障害の認定基準で障害厚生
年金3級が認定されました。
そのような改正は事前に把握していましたが、日本年金機構からの照会で追加の
検査数値を提出させられるなどがあり、結果が出るまで不安がありました。
今回支給決定の連絡を受けほっとしました。
しかし、平成28年6月1日からの障害認定基準改正は、糖尿病疾患をお持ちの
方への影響は非常に大きいです。
平成28年5月31日までに、旧基準で障害年金3級を受給していた方が、更新時
何気なく診断書を提出し、支給停止になることが増えると思われます。
今回の方のように、合併症(糖尿病性腎症、糖尿病網膜症など)の有無の確認など
が必要になります。


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