慢性腎不全で障害厚生年金2級(事後重症)が決定しました。
その方(男性)は、会社の健康診断で尿異常が認められたものの、自覚症状がなく、
再検査を受けずにおられましたが、2年程後体調の変化があり病院を受診されました。
病状が徐々に悪化し、さらに数年後、人工透析を開始されました。
私に依頼があったときには、当時の健康診断の記録をしっかり保存しておられ、また
健康診断受診から現在までの経過をまとめていただいていたので、スムーズに請求まで
進めることができました。
一般的に、健康診断の記録を長期間保管する習慣は無いかもしれません。
障害年金の世界では、十年前の健康診断の記録1枚が支給/不支給を分けることも
珍しくはありません。
病院でもらう、診察券、お薬手帳、領収書、検査結果、医療費明細書、なども同様です。
普段からあまり負担の無いように整理、長期保管するように心がけたいものです。
社会保険労務士 久納
うつ病で障害基礎年金2級(事後重症)が決定しました。 その方(女性)は、10年以上前、家庭内の事情から生活の苦しい中、幼子2人を 抱え、睡眠を削りパートで稼ぎましたが、うつ症状(不安、不眠)が出始めました。 その後離婚、子供2人を引き取ったものの、生活費を稼ぐため、長時間のパート (パートの掛け持ち)を続け、うつ症状が悪化し、家事が全くできなくなりました。 その方は、重い記憶障害もあり、平成20年以降のことは殆ど覚えていませんでした。
私に依頼があり、ヒアリングを進めるものの、本人の記憶にあやふやなことが多く、 時系列に通院履歴、症状、日常生活状況、などをまとめることができず、当時は正直 お手上げ状態でした。 たまたま、その方と親しい間柄の御親戚の方が近所におられ、お手伝いいただき、 断片的な情報を時系列につなげることができました。 最後に、転院を続けた複数の病院を回り、各情報毎に正確な日時を割り付けることが でき、何とか、病歴・就労状況申立書を仕上げることができました。 多少時間がかかりましたが、細かい情報を丹念にひろい集め、正確な履歴情報と して行政にアピールできたことが、うつ病で障害基礎年金2級獲得の一助になったと 思います。
社会保険労務士 久納