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重7

広汎性発達障害:障害厚生年金3級(事後重症)が決定(岐阜、名古屋周辺域の実績)

2017/06/19 重7

広汎性発達障害で障害厚生年金3級(事後重症)が支給決定した岐阜、名古屋周
辺域の方の実績です。

その方(男性)は、幼少時より、コミュニケーションがとれず、人の輪に入る
ことができず、またじっとしていることができませんでした。
小学校入学後も、仲間はずれにされ、暴言、破壊など衝動行為が多く、学校の
窓ガラスを割ったりすることがありました。
授業中も先生の話が理解できず、席に座っておれず動き回っていました。
最初の就職先では、遅刻が多い、仕事の期限を守れない、ミスが多い、長い説明、
指示をされるとパニックになるなどがありました。
人への接し方がわからず、対人恐怖となり、精神科にかかるようになりました。
上司から罵声を浴びせられ、逆上し、暴言、暴力をふるい、退職となりました。
転職先では、得意分野であるIT関係の仕事で評価されることもありましたが、
最後は上司、同僚から罵声を浴びせられ、逆上し、暴言、物の破壊、暴力等で
退職となるパターンを幾度も繰り返していました。
現在の勤務先は、発達障害の障害者枠で採用されました。
その際、障害者就労支援団体が本人と会社の間に入り、会社に対し発達障害者
への配慮の申し入れをしてくれました。
威圧的・否定的に言われると、衝動的に暴言暴力行為がある、得意・不得意な
ことがある、ケアレスミス、忘れ物がある、といったことを配慮して欲しい
といったことです。
その会社では、さまざまな配慮をしていただけ、また得意なIT分野の仕事を
与えられ、順調に就労生活をされていました。

その方よりお電話をいただき、ご自宅近くの喫茶店でヒアリングを行いました。
少しせっかちなところはありましたが、冷静に話をされ、とても人間関係の
トラブルが多い人のようには、見えませんでした。
その後、主にメールで病歴、職歴をヒアリングしていきました。
初診病院の診断名と現在の病院の診断名が異なるのはよくあることですが、
診断書を書いていただく医師には障害年金制度の初診日の考え方を理解して
いただけず、医師の説得に苦労しました。
また、一般に精神障害の場合、就労していると、障害年金は通りにくい、
と言われることがよくあります。
その方はフルタイムの就労をしていたため、ポイントを意識せず単純に請求して
いたら、障害年金は通らなかった可能性がありました。
(1)診断書には、障害者枠雇用、社内では意思疎通が不得意であることを医師
に記載していただきました。
(2)障害者枠雇用の在籍証明書を添付しました。
(3)病歴・就労状況等申立書には、職歴10社程、対人関係のトラブルで
退職に追い込まれた経緯、直近では非常に苦労して何とか障害者枠で
採用された経緯をすべてを細かく記載しました。
(非常に長い病歴・就労状況等申立書になりました。)
今回の最重要ポイント、上記(1)、(2)、(3)をしっかり対応した上で、
裁定請求手続きをしました。

これまでは人間関係のトラブルで転職を繰り返してきましたが、現在の会社では
就労上の配慮があり、大丈夫そうだから、このまま頑張っていってほしいと
思いながら、結果を待ちました。
請求手続きから4か月経過し、障害厚生年金3級(事後重症)の支給決定連絡が
あり、喜びの電話をいただき、喫茶店でお会いすることにしました。
しかし、そこには浮かない表情がありました。
またしても、会社内の人間関係が壊れ始めているといった話でした。

先日5月21日放映、NHKスペシャル「発達障害」を見ました。
世界的なIT企業マイクロソフト社では、発達障害者の「非常に細かい違いに
よく気が付く」点に注目し、2年間で、29人採用したとのことです。
また、米国には、発達障害者に特化した就労支援企業もあり、今までに世界中の
IT企業などに1000人のあっせんをしてきたそうです。
その会社のCEOは、「経済がグローバル化する中、何か革新的なものを生み
出さなければ企業は競争に勝てません。そのためには『他人と違うこと』は
とても重要です。」と仰っていました。
日本でも、得意な経理業務で、非常に細かいことによく気が付くと評価して
いる発達障害の方を雇用する会社が紹介されていました。
しかし、その会社でも発達障害の方の仕事の幅を広げようとして、ミスが増え、
その方がパニックを起こしてしまった経験があり、なるべく得意分野に集中
できる配慮が必要だとわかったとのことでした。
発達障害者は身体障害者と異なり、見た目は健常者と変わらないため、普通の
社員と同じような就労環境では、うまく仕事ができず、叱責、罵倒されやすく、
深刻な二次障害(うつ病など)を発症してしまう方が多いといいます。

テレビ、インターネット等を通じて、発達障害への理解がさらに進み、
今回の依頼者の方が周りの方々の配慮を得ながら、人間関係を円滑に保ち、
今度こそ退職に追い込まれることなく、今の会社で継続して活躍していける
ことを祈るばかりです。


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