発達障害

注意欠陥障害で障害厚生年金2級(事後重症)が決定

2015/12/25 発達障害

その方(女性)は、子供の頃から何でもやりっぱなし、じっとしていられなくて
歩き回る、といった症状がありましたが、母親が身の回りの事をしてくれ、学校の
成績も優秀で、就職迄はほぼ順調でした。
しかし、就職すると、仕事のミスが多い、複数の仕事を同時進行できない、などで
信用を無くしてしまいました。
結婚しても、生活用品の在庫管理、料理、片付けができず、家の中がゴミ屋敷となり
ました。
出産しても、子供の離乳食を作れない、オムツが無い、哺乳瓶が無い、診察券を
無くす、など子供に危機が及ぶようになり、自己嫌悪から死にたいと思うように
なりました。
最近では、パニック障害、原因不明の体の痛みも出るようになり、横になっている
時間が増えました。

ある社会保険労務士に障害年金請求代理をお願いされたようですが、途中で急に
連絡がとれなくなり、途方に暮れ、他の社会保険労務士を探し、私への相談に至った、
とのことでした。
最初のヒアリングでは、以前の社会保険労務士のような扱いをされるのではないかと
警戒されていました。
職歴、通院歴、症状に関するエピソードなど非常に多く、メールのやりとりは相当量
となりました。
多くの情報をまとめるのに苦労しましたが、無事障害年金請求までこぎつけることが
できました。

請求から2か月と意外と早く、障害厚生年金2級決定(事後重症)の知らせが
ありました。
会社員時代に初診があったため、障害厚生年金でしたが、ご本人は3級と認定される
ことを恐れていました。
家事、育児のできなさに関するエピソードは非常に多く、すべてを盛り込んだ書類を
医師に見ていただき、実状に合致した診断書を作成していただき、障害厚生年金2級
決定に結びついたと思います。
支給決定通知があり、お礼の手紙をいただきました。
次回更新日までは、相当の年金をいただけることに対して喜びの気持ちが綴られて
いました。
しかし、それと同時に、次回更新日までには、3級程度迄回復し、パート勤務はできる
ようになりたいという希望も記されていました。
その前向きな気持ちに心打たれました。
最早社会保険労務士の出る幕はありません。今後はお医者様と共に、障害年金にあまり
頼らなくても済むように、回復されることを願わずにはいられません。


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